インプラントやセラミック・ジルコニアの選択肢は、歯科治療において広く用いられています。
インプラントは歯を失った部分に人工歯根を埋め込む治療法として使用され、セラミックやジルコニアは人工歯の素材として使用されています。
今回は、インプラントとセラミック・ジルコニアの特徴や違い、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
1. インプラント、セラミック、ジルコニアの違い
インプラント、セラミック、ジルコニアは、歯を失った部分の治療に用いられますが、それぞれどのように使うかが異なります。
歯が部分的に残っている場合はセラミックやジルコニアが使用されますが、歯が完全に失われた場合はインプラントをまず入れて、歯の見える部分をセラミックやジルコニアにする、という違いです。
＜インプラントとは＞
インプラントは、歯が失われた部位に歯根の代わりとして骨に埋め込む治療法です。
インプラント体（フィクスチャー）と呼ばれるチタン製のネジ状の器具を顎の骨に埋め込み、人工歯根として固定させます。このインプラント体の上に人工歯冠（多くはセラミックやジルコニア製）を装着することで、歯があった際と同じような見た目と噛む機能を再現します。インプラントは、歯が完全にない部分を補うための治療法であり、土台から新しく歯を構築するため、天然の歯と同じようにしっかりと固定されます。
＜セラミック・ジルコニアとは＞
セラミックやジルコニアは、歯の被せ物や詰め物として使用します。
例えば、むし歯や外傷などで歯の一部が欠けた場合に対して被せ物として用いられたり、歯の色や形を整えたりする「セラミック矯正」の際に用いられます。
セラミックは、天然の歯の色や質感に近い見た目が特徴で、主に前歯など審美性が重要な場所で使用されます。
ジルコニアはセラミックよりも強度が高いため、噛む力が強くかかる奥歯や耐久性が求められる部分に適しています。
2. インプラントのメリット・デメリット
インプラントは、失った歯を補うための治療法として多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
＜インプラントのメリット＞
①天然の歯に近い見た目と機能
インプラントは、歯根を人工的に埋め込み、上部に人工歯冠を装着するため、見た目や機能が天然の歯に非常に近いです。
②高い耐久性と固定力
チタン製のインプラント体は骨と強固に結合し、天然歯のような固定力があります。そのため、入れ歯のように動くことがなく、安定した咀嚼力を得られます。
③周囲の歯に負担をかけない
ブリッジ治療のように隣の歯を削る必要がなく、健康な歯をそのまま保つことができる点もメリットです。
＜インプラントのデメリット＞
①手術が必要
インプラント体を骨に埋め込むための外科手術が必要です。このため、全身状態や骨の健康状態などといった条件が整っていない場合には、治療が難しい場合があります。
②治療期間が長い
インプラントが骨と結合するまでには時間がかかり、治療には数ヶ月以上の期間が必要となることが多いです。
③費用が高額
インプラント治療は保険が適用されない場合が多く、他の治療法に比べて費用が高くなる傾向があります。
3. セラミック・ジルコニアのメリット・デメリット
セラミックやジルコニアも、歯を修復する材料として広く利用されています。それぞれの特徴を理解することで、適切な選択ができるでしょう。
＜セラミック＞
セラミックは主に美しい見た目が特徴で、前歯の被せ物や審美的な治療に適しています。
メリット
見た目が美しく、天然歯に近い仕上がりになります。セラミックは白い素材で、光の透過性もあるため、天然の歯に近い色合いや質感を再現できます。特に前歯など見た目が重要な箇所に適しています。またセラミックは素材自体が変色しにくいため、長期間にわたって美しい外観を保つことが期待できます。
デメリット
強度はあるものの、衝撃に弱く、硬いものを噛んだ際に割れたり欠けたりすることがあります。奥歯など噛む力が強くかかる部分には適していません。
＜ジルコニア＞
ジルコニアはセラミックよりもさらに高い強度を持ち、奥歯や耐久性が求められる部分に適しています。
メリット
ジルコニアは金属並みの強度があり、耐久性が求められる奥歯や、ブリッジの素材としても適しています。またジルコニアは生体適合性が高く、アレルギーのリスクが低いため、金属アレルギーの方にも使用できます。
デメリット
メリットの裏返しですが、削ったりするのがとても難しい素材です。最終形を決める前に仮歯で慎重に噛み合わせの調整をすることが必要です。
4.仙台青葉区上杉の歯医者 ルミエールデンタルクリニックのインプラント治療
仙台青葉区上杉の歯医者 ルミエールデンタルクリニックではカウンセリングを通じて患者様のお口の状況や患者様ご自身のご意見もお聞きした上でインプラント治療の提案をいたします。
インプラント治療はメリットだけでなくデメリットもありますので、しっかりと説明させていただきます。
また、日本歯周病学会・歯周病専門医が在籍しているため歯周病で歯を失った患者様におけるインプラント治療にも対応しています。
日本歯周病学会・歯周病専門医の資格は更新が必要であり、更新のためには学会での発表や研修会の参加など、新しい知識や技術の習得が必要になります。そのため仙台青葉区上杉の歯医者 ルミエールデンタルクリニックの治療は歯科医療の進歩に合わせた治療をご提供しています。
治療前により正確な診査・診断を行うための歯科用CTやデジタル技術（3Dシミュレーション解析など）の活用や、経験豊富な歯科医師による手術、術後のメンテナンスにより、可能な限り患者様が快適なお口の健康を維持できるよう歯科医師、歯科衛生士、スタッフ一同患者様のサポートを徹底しています。
まとめ
インプラント、セラミック、ジルコニアは、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットを持っています。
インプラントは歯を失った部位の機能と見た目を回復するために有効で、長期的に使いやすい選択肢です。一方、セラミックとジルコニアは人工歯の素材として自然な見た目や耐久性を重視する際に選ばれる素材です。
仙台市青葉区の歯医者 ルミエールデンタルクリニックでは、患者さんのご希望や状態に合わせた治療法を提案させていただきます。仙台市でインプラントやセラミック・ジルコニアにご興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
監修：甲田 恭子